2015年9月12日土曜日

ハイリスク・ハイリターン

日本は災害を受けやすい国土である内閣府のHPによると世界全体に占める日本の災害発生割合は,マグニチュード6以上の地震回数20.8%,活火山数7.0%,死者数0.4%,災害被害額18.3%など,世界の0.25%の国土面積に比して,非常に高くなっている
単純に国土面積の割合で考えると地震では平均の83.2倍、火山28倍、死者数1.6倍、被害額73倍ということになる
こんなにリスクの高い国土に我々は先史時代から暮らしてきたわけである。
逃げ出してもよさそうな過酷な国土であるがそれ以上の価値がこの国土にはある
それは豊かな四季と温泉、水環境、それらにより培われた自然、文化といったかけがえのない風土だ
日本と同じような緯度の国であれば春夏秋冬という年間の温度変化はあるが日本の場合は
大陸と太平洋の境で温暖湿潤気候にある事が単純の温度変化のみではなくはっきりした気候の変化も生みそれが相まって世界的にもめずらしく四季が文化にまでなっているのである。

このリターンがなければこんなリスクの高い国土に人間は住み続けなかったのではないだろうか?
しかし近代になって経済成長の大号令のもとこのリターンを自ら壊すようなことを行ってきた。

先日、鬼怒川が氾濫して大きな被害がでた。リスクをしっかりとらえてリターンを大切にしたい。

追記
先日(2016/4/14)熊本で震度7、マグニチュード6.5の地震が発生した。その後16日にも震度7、マグニチュード7.3が発生し、こちらが本震で14日の地震は前震であると発表された。この時わたしは初めて前震という言葉を知った。
熊本、大分では大きな被害が出ている。
改めて思うがマグネチュードというのは誤解されやすい。震度と値が似ているのが原因だと思う。
マグニチュードは+0.2でエネルギーが2倍、+1で32倍になる。+2では約1000倍になるのだ。
今回の前震のマグニチュードが6.5、本震が7.3ということはエネルギーの差は16倍(2*2*2*2)となる。
7.3/6.5=1.12倍ではないのだ。16倍なのに震度が同じなのは震源地の距離、地質などの原因だと思う。
東日本大震災のマグネチュード9.0は今回の本震の360倍というとてつもない大きさになる。
仮にマグネチュード5.0のエネルギーをE1(Eは地震エネルギーの単位とする)とすれば今回の前震はE180、本震はE2,900、東日本大震災はE1,000,000ということになる。この方が震度と間違えないし大きさの違いが直感できると思う
のだが?
  • M4.0=E 0.1未満
  • M4.5= E0.5
  • M5.0 = E1
  • M5.5= E5.5
  • M6.0= E32
  • M6.5= E180
  • M7.0= E1,000 阪神・淡路大震災(M7.3) E2,900
  • M7.5= E5,500
  • M8.0= E32,000 関東大震災(M7.9) E23,000
  • M8.5= E180,000
  • M9.0= E1,000,000 東日本大震災
20191205追記 毎日新聞より


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